📚本レビュー

湊かなえ『王国』|推しは作れなかったけれど…

こんにちは、とんび母さんです

先日、湊かなえさんの『王国』を読みました!

『王様のブランチ』BOOKコーナーで特集されていたとき、湊かなえさんが「海を守る騎士たちから、推しを作ってほしい」とおっしゃっていたんですよね。

読む前は「推し?別に作りたくないなぁ…」なんて、ちょっぴり反抗心を持ってしまっていたのですが(笑)。

どんなお話?(ネタバレなしあらすじ)

「海の騎士たちよ、珊瑚の女王はなぜ死んだ?」

美しい海がある田舎町・白珠湾で、海の魅力と環境保全を広めるプロジェクト「海の王国」を立ち上げた青年たち。

しかし、夢が形になりかけた矢先、プロジェクトの象徴でもあった女性が海で謎の事故死を遂げてしまいます。
さらに、残された仲間たちのもとへ届く謎のメッセージ——。

海を守るために集まった9人の「海の騎士」たち。
実は彼ら全員が、人には言えない「ある秘密」と「過去の後悔」を抱えていて……。
1人、また1人とそれぞれの視点で真実が語られていくうちに、隠されていたパズルのピースが埋まっていきます。

実際に読んでみると、「犯人は誰だ!?」と犯人探しをするサスペンスというよりは、登場人物たちの葛藤や絆を描いた物語でした。

最初に反抗心を抱いていた「推し作り」ですが(笑)、推しができるかどうかは置いておいて、登場する騎士たちがみんな不器用だけど真っ直ぐで、いろんなタイプの素敵な「いい人」がたくさん出てくるお話です。

『王国』というタイトルですが、魔法や幻想的なファンタジー要素はありません。
美しい海の情景と、田舎町の温かい雰囲気が丁寧に描かれているので、「本を開いてちょっと旅に行った気分になりたい!」という方に、ぜひおすすめしたい一冊です!