こんにちは、とんび母さんです🐦
芥川賞が発表されましたね!
ミーハーな私はさっそく、第175回芥川賞を受賞した小砂川チトさんの『ゾンビ回収婦』を読ませていただきました。
タイトルだけを見ると、「ゲーム感覚の愉快なお話なのかな?」と思い、
読み始める前にそばにいた次女にも「この本、なんだか面白そうだよ!」と勧めていたのですが……。
読み進めていくうちに、良い意味で大きく裏切られました。
これは、なんとも言えない不気味さとリアリティのある、ちょっと怖いお話だったのです。
物語の舞台は、AIに仕事を奪われてしまった夫婦の日常から始まります。
仕事がなくなって大喜びで旅に出てしまう夫と、取り残された妻。
妻はふとしたきっかけで、夫の部屋にあったVR(仮想現実)ゲームを始めてみることにします。
ゲームの中での彼女の役割は、ホテルの「掃除婦」。
プレイヤーたちに殺されたゾンビの骸(むくろ)を、ただひたすらに、黙々と回収していくという、孤独で地味な単純作業です。
最初は現実逃避のためのゲームだったはずなのに、単調な「ゾンビ回収」を繰り返すうちに、現実の嫌な記憶や閉塞感がゲームの世界と混ざり合っていき……。
「誰かに認められたい」「必要とされたい」という現代人の切実なわだかまりが描かれていて、「いつか本当にこんな世界がありそう」と思わせる説得力があります。
ページをめくる手が止まらず、まさに一気読みでした!
独特な世界観に圧倒されてしまったので、これは結末の意味を味わうためにも、ちょっと再読と頭の整理が必要そうです。
皆さんはもう読まれましたか?
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